米国でホンダ・アコード ハイブリッドの大規模なリコールが始まった。NHTSAによると、走行中に車内の制御モジュールが不意に再起動する恐れのあるソフトウェアの不具合が見つかり、対象は256,603台にのぼる。この一瞬のリセットで駆動力や操舵が短時間途切れる可能性があり、安全上のリスクとみなされているとSPEEDME.RUは伝えている。高速域でのわずかなつまずきでも、ハンドルを握る側には十分に不安の種になる。

不具合はソフト面に限られる。修理費の負担はなく、ディーラーで制御システムの書き換えが無償で実施される。こうしたケースではソフトの更新が最も筋の良い手当てで、入庫時間を最小限に抑えられるのも救いだ。

なお、11月に入って大きなリコールはこれで2件目。先にホンダは、アルミホイールが脱落する恐れのある不具合でシビックを40万6千台超リコールしている。

ホンダは、アップデートを速やかに展開し、オーナーへの通知も間もなく行うと強調している。NHTSAと連携しながら状況の監視を続け、ハイブリッド各車の安全な作動を取り戻す方針だ。ディーラーからの迅速でわかりやすい案内が行き届けば、アコード ハイブリッドのユーザー心理もいくらか落ち着くだろう。