初めてのEV、最初の不安はどこへ? 1ヶ月後の充電・航続距離・コストの実感
電気自動車を購入したら最初は航続距離やバッテリー残量が気になるもの。しかし1ヶ月も経てば不安は解消し、自宅での夜間充電で毎朝快適にスタート。実際の電費や充電コスト、長距離移動の計画術をKia EV3の実例で解説。ガソリン車とのコスト差や回生ブレーキの感覚も紹介。初めてのEVオーナー必見の情報です。
電気自動車を所有して最初の数日間、ドライバーは速度計よりもバッテリー残量を頻繁に確認する。これは当然のことだ。充電が給油に取って代わり、航続距離が燃料計の針の代わりになり、「満タンにする」代わりに車をどこに停めて充電するかを考えるようになる。しかし、SPEEDMEの調査によると、数週間も経てば最大の不安はほぼ消え去る。毎晩充電ケーブルを繋いでおけば、バッテリーは問題にならなくなるのだ。
最初の心理的な壁は充電だ。一見すると、ケーブルやアプリ、ルールが入り組んだ迷路のように思えるが、自宅ではずっとシンプルだ。夜にプラグを差し込み、朝には走り出せる。7.4kWのウォールボックスを使えば、81.4kWhバッテリーのKia EV3は0〜100%の充電に約11〜13時間かかる。実際には誰もバッテリーを完全に使い切ることはなく、ほとんどのオーナーは30〜40%から80〜90%まで充電するため、それはちょうど一晩の充電セッションに収まる。
2つ目の共通した不安が航続距離だ。大容量バッテリーのKia EV3はWLTP値で605kmだが、実際の走行距離は約420〜500km、電費は16〜19kWh/100kmとなる。58.3kWhの小容量版はWLTP値436kmで、現実的には約320〜380kmだ。毎日50〜80kmの走行であれば余裕は十分にあり、充電は週に1〜2回で済むケースがほとんどである。
長距離移動にはいくらかの計画が必要だが、決してギャンブルではない。フル充電で出発し、気温が氷点下でなければ、600kmの旅でも急ぎの充電ストップは1回で足りる。Kia EV3は150kWの急速充電器を使えば約31分で10%から80%まで回復し、それはコーヒーを飲み、トイレを済ませて少し散歩するのにちょうど良い時間だ。Electromaps、A Better Route Planner、Plugshareといったアプリを利用すれば、充電スポットの場所や出力、混雑状況、料金を事前に調べられる。
EVがややこしくなるのは導入コストの面だ。大容量バッテリーのKia EV3を自宅で夜間充電すると、5〜8ユーロで420〜500km走れる。同じ距離を走る同等のガソリン・クロスオーバーなら35〜45ユーロはかかる。公共の急速充電は割高で、1kWhあたり0.40〜0.69ユーロ程度だが、それでも通常はガソリンを燃やすよりも安い。
時間が経つにつれ、運転体験そのものが変わってくる。回生ブレーキはすぐに身に付き、アクセルを離せば車は減速してエネルギーを回収する。その後でガソリン車に乗ると、まるでモーメンタムを無駄に捨てているようで、ひどくもったいなく感じられる。
EVを購入する前に本当に考えるべきは、バッテリーが壊れるかどうかではなく、普段どこで充電するかだ。自宅や職場に充電環境があれば、初期の不安はすぐに日常のルーティンへと溶け込んでいく。専用の充電プラグがなくてもEVは運用可能だが、ルートや料金、充電タイミングをより慎重に計画しなければならない。