Kiaがディーゼル車の牙城である長距離走行に挑む。同社はイタリアで「Sportage Tri-Fuel Full Hybrid LPG」を発表した。このクロスオーバーはガソリン、LPG、電気で走行でき、総航続距離は1500kmを超える。

内外装は標準のSportageと同様。キャビンには12.3インチのディスプレイが2つ、5シート、パワーテールゲートを装備。LPGタンクはスペアタイヤの収納スペースに配置されているため、スペアタイヤはないが、ラゲッジスペースはシート使用時で587リットル、2列目を倒せば最大1776リットルと変更はない。

パワートレインは、180psを発生する1.6リッターT-GDIエンジンと64.8psの電気モーターを組み合わせる。総出力は237psで、通常のSportage HEVにほぼ匹敵する。リチウムイオンバッテリーは1.49kWhの容量を持ち、エンジンと回生ブレーキで充電される。

最大の違いは燃料システムにある。イタリア仕様は52リッターのガソリンタンクを維持し、別途50リッターのLPGタンクを追加。LPGのみで最大650km走行可能で、総航続距離は1500kmを超える。燃費はクラス最高ではない——複合モードで8.0L/100km、通常のハイブリッドは5.8L/100km——だが、ここでは最低燃費ではなく航続距離と燃料コストに重点を置いている。

新型Kia Sportage Tri-Fuelのインテリア
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トランスミッションは6速AT。パドルシフトはモードによって動作が異なる:Ecoモードでは回生ブレーキの強さを調整し、Sportモードでは手動変速が可能。

イタリアでは、Sportage Tri-FuelはBusiness、Style、Black Editionの3グレードを用意。価格は4万ユーロからで、同等のセルフチャージングハイブリッドより約2000ユーロ高い。ファミリー向けクロスオーバーとして、頻繁に長距離を走りLPGを使用するオーナーにとって、その差額はそれほど高くないように思える。

ただ一つ注意点がある:このバージョンはイタリアでのみ販売され、スペインへの投入予定はない。残念なことだ。なぜならSportage Tri-Fuelは、書類上でディーゼル車に挑むわけではないが、1回の満タンでより遠くまで走れるまさにその種のクルマだからだ。