メルセデス・ベンツが欧州で展開する電動およびガソリンのミニバン全体で値引き策を拡大し、各モデルを大幅に抑えた価格で手にできるようになった。

フル電動のコンパクトバンEQTは、車両価格から最大30%のディスカウント。環境志向の人の移動手段をぐっと身近にする内容だ。電動化へ踏み出そうとするユーザーの背中を押す狙いが見え、現時点で最も大きな節約効果を打ち出している。

ガソリン仕様のTクラス・ミニバンは値引き率が27%に拡大(従来の25%から引き上げ)。従来型の内燃機関を好む層には魅力的な選択肢で、快適性と居住空間を重視しつつ、総コストをしっかり抑えられる。

電動バンのEQVも対象で、法人顧客は22%のディスカウントを確保できる(以前は20%)。

このキャンペーンは、競争の激化と、2025年にかけて見られるEV需要の緩やかな減速の中で打ち出されたもの。メルセデス・ベンツは顧客の関心を保ち、プレミアムセグメントでの存在感をさらに確かなものにしたい考えだ。市場が調整局面にある今、幅広い価格インセンティブは、バンのラインアップを主役にとどめる現実的な一手に映る。