SEATは、販売の勢いがやや落ち着き、クプラの存在感が増している状況でも、レオンの生産を継続すると明言した。現行の第4世代は2028年にハイブリッドを採用する予定で、1.5リッターエンジンに7速DSGへ統合された電動モーターを組み合わせる。出力は134hpと168hpの2種類を用意し、ハッチバックとエステートの双方に設定される見通しだ。

さらにその先、2029年には計画的なアップデートが控える。初期情報では、スコダ・オクタビア、VWゴルフ、アウディA3と同じMQB Evoプラットフォームを引き続き採用する方向で、主要パワートレーンも基本を踏襲しつつ、段階的なブラッシュアップが施されることになりそうだ。

刷新版レオンの公式画像はまだ公開されておらず、開発段階のデザインもベールに包まれたまま。ただ次の世代は、おなじみのプロポーションを維持しながら、照明類の見直しやグリルの再設計、より大きなエアインテークを取り入れる可能性が高い。大胆に作り替えるのではなく、キャラクターを磨き上げる方向というわけだ。クプラが勢いを増す今も名をつなぐという判断は、足取りの確かさを静かに感じさせる。