Red Bull Racingが、実寸大のRB20ショーカーという超希少コレクションの受注を開始した。2024年にマックス・フェルスタッペンを4度目の世界王座へ導いたマシンを、精密に写し取ったレプリカだ。チーム提供のデータをもとに製作され、Oracle Red Bull Racingの公式ライセンスも取得。実車のラインや細部の作り込みまで映し出す一台に仕上げている。

そのRB20は、9勝、18回の表彰台、8回のポールポジション、そして記録となる589ポイントを獲得したマシンでもある。そのレガシーにぐっと近づける機会ではあるが、門戸は広くない。生産はわずか10台に限られるからだ。この数字なら、飾ればコレクションの中心に据えたくなる存在と感じるはずだ。

製作を担うのは、チームのパートナーであるMemento Exclusives。RB18とRB10のレプリカを手がけたスペシャリストでもある。RB20には3つの専用リバリーが用意され、標準の2024年シーズン仕様に加え、シルバーストンGP特別仕様、さらにラスベガスGP勝利デザインが並ぶ。ラインアップは、シーズンの象徴的な瞬間を丁寧になぞる構成だ。

購入者が手にするのはレプリカだけではない。Red Bull Racingの公式ライセンシーというステータスも付与され、チームの物語とのつながりを示す希少な証となる。これはレーシングマシンでもシミュレーターでもなく、コレクティブルとして設計されたディスプレイピース。走らせる道具ではないからこそ、眺めるたびに2024年のRB20が持つ圧倒的な完成度と存在感が立ち上がってくる。