中国の規制当局は、もう警告状を送るだけでは済まさない——今度は実験室の技術者を送り込んできた。7月30日から31日にかけて、中国工業情報化部(MIIT)の検査官が予告なしに安徽省のNio、Chery、JACの各工場に現れ、車両と駆動用バッテリーを無作為に抜き取り、そのまま試験機関へ送った。
これだけでは結論とは言えない。CnEVPostによると、規制当局が追っているのは特定の欠陥ではなく、各メーカーが個体差なく品質を保てているか、そしてインテリジェントコネクテッドカーの設計と生産を本当に制御できているかという点だ。
変わったのはやり方そのものだ。これまでMIITはメーカーに自己点検を求めるだけだった——試験を強化しろ、運転支援システムの性能を誇張するな、と。ところが今回、当局は自ら現地に出向き、サンプルを直接持ち帰る。仲介はなく、メーカー側が結果に手を加える余地もない。
2026年のプログラムは車体構造、義務基準への適合性、電動車の安全性、駆動用バッテリーの安全性まで、あらゆる面を一度に突く。そして落とし穴がある——サンプルが封印された後、メーカーはリモートアップデートでソフトウェアのパラメーターを変更することを禁じられる。誰も見ていない隙にファームウェアをこっそり直す、という手は使えない。試験機関には全サイクルを完了させるまで1カ月の猶予しかない。
では、Nio、Chery、JACにリコールが待っているのか。まだそうとは限らない——今は検査結果を待つ段階だ。検査で不一致が見つからなければ、オーナーにとっては何一つ変わらない。だが不適合が確認されれば、公表、当該モデルの市場アクセスの一時停止、あるいは新型車の申請を一定期間受け付けないといった措置につながる可能性がある。いずれも試験結果が出るまでは発動しない。
そしてこれは決して一度限りの動きではない。1週間前には広東省でGAC AionとXpengが同じ扱いを受けたばかりだ。検査官がチェックする項目は幅広い——バッテリーだけでなく、機能安全性、サイバーセキュリティ、データ保存、ソフトウェアアップデート、そして運転支援システムが謳い文句どおりに機能しているかどうかまで含まれる。
次の節目は試験機関の結果そのものだ。それまでは、検査官が訪れたという事実だけでは、Nio、Chery、JACの車両に問題があるという証拠にはならない。この点は覚えておきたい。