テスラは普段、手の内をいっぺんに見せるのを好まない。しかし今回は違った。ロサンゼルスの自社ダイナーで開かれたイベントで、同社は延長版Model Y Lが通常のクロスオーバーとどれほど違うのかを見せつけた。一見して思う以上の差だ。しかも、座席の列が一つ増えただけの話ではない。
6人乗りの電気クロスオーバーには、3列それぞれに独立した空調コントロールが搭載された。中央のスクリーンから、運転手または助手席の乗員が任意の列を選び、その列の空調設定を変更できる。些細なことだと思うだろうか。実はそうでもない。大型のファミリー向け電気自動車にとって、これは車体を数センチ延ばすよりもずっと実用的だ。3列目の乗客は、もう前席の設定に完全に付き合わされずに済む。
暑さへの対策も別枠で語られた。テスラは冷却の高速化を発表しており、車内は15%速く冷えるようになり、暑い気候下でのシステムの熱効率は23%向上したという。エンジニア向けの専門的な話に聞こえるかもしれないが、オーナーにとっては現実的な航続距離11キロメートル分の上乗せを意味する。この改善によって空調がそれだけ節約されると、テスラは説明している。
ルーフガラスも見逃せない。新しいガラスは太陽エネルギーを最大8倍反射し、車内への侵入を30%削減する。ただし一つ注意点がある。比較対象は2024年型Model Yおよびそれ以前のモデルであり、必ずしも現行のJuniper世代とは限らない。1年落ちの自分のクロスオーバーと直接比較する際は慎重になったほうがいいだろう。
もう一つ発表された機能がPowershareだ。最大11.5kWの出力で家庭への非常用電源供給が可能になる。プレゼンテーションによると、稼働にはPowerwall 3が必要になるという。
米国仕様のModel Y L Premium Launch Seriesは61,990ドルから。この米国価格には、FSD Supervised1年分、Supercharging無料充電、Premium Connectivityがそれぞれ1年分含まれる。
一方で米国の購入者が手にできないのが、冷却機能付きのワイヤレス充電パッドだ。中国仕様のModel Y Lには搭載されているが、米国仕様にはない。
テスラはドイツの工場拡張のため、1000人の従業員を新たに採用してもいる。