静かな暮らしのためには作られていないことが一目でわかるキャンパーが市場に登場した。ハイランド・リグス「Chino 2026 Model」は、ロングホイールベース・ハイルーフのディーゼル四輪駆動メルセデス・ベンツ・スプリンターをベースに製作されている。価格は175,000ドル、走行距離はわずか2,000マイル——約3,200 kmだ。
ただし、スペック表への期待に隠れて見落としがちな注意点がある。電動リフトベッド「HappiJac」と、ソファ2台を展開する折りたたみエリアで、就寝スペースは合計4つになる。一方でシートベルトはわずか2つ。4人家族が購入前に確認すべきは、そもそも追加の乗員シートを設置・登録できるかどうかだ。
車内には冷蔵庫、2口の電磁調理器、ろ過水専用の蛇口を備えたシンク、そしてポータブルトイレが配置される。一方で密閉されたバスルームは存在せず、代わりにトレー付きカーテン式の折りたたみシャワー「Tetravan」を採用する。後部にはキャンプ・スキー用品の収納スペース、コンプレッサー、そしてシャワー用のもう一つの接続ポイントが用意されている。
電源システムは本格的だ。出力400Wのソーラーパネル、3,000Wのインバーター、車両のオルタネーターからの充電、そして外部電源への接続に対応する。真水タンクの容量は36ガロン(約136リットル)、生活排水タンクは11ガロン(約42リットル)。温水、車内暖房、床暖房は「Rixen」の油圧システムが担う。
それでもこの車両を完全に自給自足と呼ぶのは時期尚早だ。メーカーはエンジンを始動せず、あるいは外部電源に接続せずに過ごせる検証済みの日数を示していない。実際にどれだけ長く滞在できるかは、日照、水の消費量、暖房、エアコン、そして電気コンロでの調理次第となる。
冬季走行に向けて、スプリンターは車高を2インチ引き上げ、BFGoodrich KO3タイヤ、ラダー付きルーフラック、追加照明、そしてStarlink Miniを装備した。留意すべき点として、これはメルセデス・ベンツの新型量産モデルではなく、単体で改造された1台である。標準仕様のChinoはメーカーサイトで現在155,000ドルから販売されており、この個体のカスタム装備には約20,000ドルが上乗せされている計算になる。