クライスラー2026年型グランドキャラバンがカナダで復活:価格・装備・安全性能
クライスラーが2026年型グランドキャラバンをカナダで再投入。49,895加ドルから、3.6L V6と9速AT、Stow n Goで最大3,978L。Uconnect 5や先進安全装備、SXT単一グレードも網羅。電動ドアやシートヒーター、3ゾーン空調など家族向け装備も魅力。ACCやブラインドスポット、自動ブレーキを標準化
クライスラーが、2026年型グランドキャラバンをカナダ市場に再投入した。クロスオーバーの価格が上がり続けるなか、このミニバンはゆとりある空間と日常での多用途性、そして49,895カナダドルからという設定で勝負する。生産は引き続きウィンザー工場。カナダの冬や長距離移動を見据えたパッケージづくりに寄与する体制と言える。
パワートレーンは3.6リッターのペンタスターV6。287馬力と355Nmを発生し、信頼性を重視した9速ATと組み合わされる。室内ではStow 'n Goシステムにより2列目と3列目が床下にすっぽりと収納でき、最大3,978リットルの荷室を確保。段差のないフラットな荷室は、このクラスでもとりわけ賢い解決策だと感じる。
グレード構成はSXTの一本化でわかりやすい。電動ドア、シートヒーター(前席)とヒーテッドステアリング、レザー内装、3ゾーン式エアコン、リモートスタートなどをひとまとめにしている。装備の選び方に無駄がなく、日々の使い勝手をきちんと押さえているのが好印象だ。
インフォテインメントはUconnect 5を10.1インチのディスプレイで展開。Apple CarPlayとAndroid Autoに対応し、つながる体験はシンプルで馴染みやすい。
安全装備も標準で充実しており、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、自動緊急ブレーキを備える。コストと扱いやすさに軸足を置いたこのアプローチにより、グランドキャラバンはカナダでの家族志向の実用車という立ち位置をいっそう確かなものにしている。