ランザンテ95-59用の大型固定リアウイングは、将来のアップグレード案から完成済みオプションへと、わずか数か月で駆け上がった。モントレー・カー・ウィークで、この3人乗り市販スーパーカーはHigh Downforce Kitを装着して米国デビューを果たした。このキットにはルーフに一体化された吸気口も含まれる。同時にランザンテは、センターロック式の新しい5本スポークホイールも披露した。
4月時点での計画は違っていた。当時グッドウッドでは、ルーフスクープ、ハイダウンフォースキット、センターロックホイールはまだ「願望リスト」の段階にすぎないと説明されていた。ランザンテはまず全59台を完成させ、その後で改修のために工場へ戻す方針だったという。生産は2027年に始まり、約2年続く予定だ。
空力パーソナライズは、今やそのスケジュールを追い越した格好だ。しかもランザンテは新規顧客を探す必要がない。4月の時点で全59台の割り当てはすでに終わっていたからだ。つまり新パッケージはプロジェクトの顧客層を広げるものではなく、既存の各オーダーの個別仕様をさらに深めるものにすぎない。

基本メカニズムに変更はない。ランザンテの公式スペックは、850馬力超・880Nmを発生する4.0リッターツインターボV8、7速SSG、後輪駆動。カーボンモノコックは、中央に運転席を配した3人乗り用に作り替えられている。LM30パッケージ装着時の目標重量は1250kgで、パワーウェイトレシオはトン当たり700馬力に達する。標準車にはすでにアクティブリアウイングが備わっている。
だからこそHigh Downforce Kitは、単なる外観オプションの一つではなく、プロジェクト全体の性格を変える存在になる。ランザンテにはこの分野の実績がある。HDKという名称は、1990年代にマクラーレンがF1オーナー向けに提供していた空力パッケージに由来し、同社は後にP1 HDKでも同じ発想を採用した。
まだ明らかになっていない肝心の数字がある。新キットが実際にどれだけのダウンフォースを追加で生み出すのか、そして固定ウイングが標準のアクティブウイングを完全に置き換えるのかという点だ。この数字こそが、HDK装着の95-59が、よりロード寄りの基本セッティングからどれだけ離れたかを示すことになる。