BMWがモントレーに持ち込んだのは、ただのコンセプトカーではない。ひとつの部門の未来そのものを示す宣言だった。BMW M Concept Neue Klasseは8月13日、Monterey Car Week期間中にHouse of Mで北米デビューを果たした。世界初公開はその2カ月前——それも、ただの場所ではなく「ル・マン24時間レース」だった。今度はアメリカの観衆が、BMWで最も情熱的な部門が描く電動化の未来を目にする番だ。
ボンネットの下——完全電動車にこの言葉が今も当てはまるとすればだが——には、BMW M eDriveシステムが搭載される。4基の電気モーターが各ホイールに1基ずつ配置される構成だ。このオーケストラを指揮するのは、Dynamic Performance Controlプログラムを備えたHeart of Joy制御ユニットのMバージョン。公表された数値はまだ少ないが、それでも雄弁だ。800Vアーキテクチャーと、実用容量100kWh超のバッテリーが確認されている。出力と航続距離は、今のところBMWだけが知る秘密のままだ。
外観面でも、このコンセプトは目立つことを恐れていない。黄色に光るM Yellow Lights、ダックテール型スポイラー、そして従来のカーボンファイバーに代わる天然繊維ベースのコンポジット素材——BMWは「電動」が「無個性」を意味するわけではないと、明確に観衆へ伝えようとしている。車内には4基のバケットシートと5点式ハーネスが備わり、そのメッセージは見逃しようがない。
2027年に登場が見込まれる初の量産電動BMW M3については、以前Tarantas Newsが報じている。BMWはNeue Klasse技術を採用したMモデルの投入をまさにその年に開始すると公式に確認している。モントレーでの展示後、コンセプトカーはRolex Monterey Motorsports Reunionへと移動し々8月16日にはPebble Beach Concours d'Elegance(ペブルビーチ・コンクール・デレガンス)で公開される予定だ。1台の車のために、1週間で3つの舞台——BMWに控えめなつもりはなさそうだ。