シトロエンが日本のファンにちょっとしたノスタルジーを届けてくれた。ただし、その数はあまりにも少ない。2026年8月20日、2022年に通常ラインナップから姿を消していた人気の砂色「SABLE」がベルランゴに復活した。現行4グレード全てに設定されるが、落とし穴がある。総生産台数はわずか500台。価格は467万円から499万2000円だ。
ベルランゴのSABLEは目新しいカラーではない。むしろ伝説の復活だ。2020年、モデルが日本市場に本格導入された際に登場したこの色は、Stellantisジャパンによれば当時の販売台数のおよそ70%を占めていたという。その支持の厚さがうかがえる数字だ。2022年に一度ラインナップから消えたが、2023年には早くも500台限定の「エディション・サーブル」として復活した。この色なしではベルランゴらしくないということなのだろう。
今回の割り当ては1台単位まで決まっている。5人乗りの「MAX BlueHDi」に100台、7人乗りの「LONG MAX BlueHDi」に150台。走行モードを選べる「XTR グリップコントロールパッケージ」仕様はそれぞれ100台と150台。合計すればちょうど500台、1台も余らない計算だ。
価格にもちょっとした違いがある。現行の日本サイトでは、通常の「MAX」が449万円からなのに対し、SABLE仕様は467万円。LONG MAXでも差は同じく18万円。XTR仕様では差はやや小さく11万4000円だ。いわばノスタルジー分の上乗せと言えるだろう。SABLE仕様に特有のそれ以外の変更点は発表されていない。
ベルランゴの日本での人気はマーケティング用語だけの話ではない。日本自動車輸入組合(JAIA)のデータをもとにしたStellantisの集計によれば、同モデルは2021年から2025年まで5年連続で輸入車MPVの登録台数1位を獲得している。
このシリーズを他市場へ展開する計画は、シトロエンから発表されていない。
これに先立ち、シトロエンはブラジル市場向けに2027年型のAircrossを発表している。