米国の1016Industriesが、顧客のもとに車両が届く前から、2026年型ランボルギーニ・テメラリオ向け「Vision」ボディキットの最初の画像を公開した。CADモデルや3Dデータへのアクセスをてこに、フルカーボンのエアロダイナミクス一式を前倒しで仕上げにかかっている。

レンダリングでは、ワイド化したフェンダーや手直しされたバンパー、奥行きのあるグラファイトグレーのホイールが目を引く。スタンスの攻撃性をさらに強めながら、ハードウェア自体には手を加えないアプローチだ。見た目の変更はけばけばしさよりも意図の明確さが際立ち、純正のキャラクターを溺れさせることなくエッジを研いでいる。実車で対面しても破綻しないまとまり方に映る。

純正のテメラリオは、4.0リッターのV8ツインターボに3基の電気モーターを組み合わせる。システムは907hpを発し、0-100km/hを2.7秒で駆け抜け、最高速度は343km/hに達する。この数値を前にすれば、アフターマーケットが早い段階から動き出すのも当然だ。

初回納車のずっと前にボディキットが姿を現したことは、このモデルへのチューナーの熱量を雄弁に示し、スーパーカーのカスタム市場が引き続き堅調であることのサインにもなる。今のうちにビジュアルを打ち出しておくのは早めの布石でもあり、テメラリオが各地のガレージに収まるころには需要が後からついてくるはずだ。