6人乗りのSUVがガソリンを一滴も使わずに310km走れるとは、誰も予想していなかった。第29回成都モーターショー2026で、チャンアンは旗艦SUV「デアプル S09」を発表した。この大型SUVは、サイズだけでなく中身でも驚かせてくれる。全長は5205mm、ホイールベースは3105mmに達する。しかし本当の切り札は寸法ではない。ロングレンジ仕様はCLTCサイクルで最大310km、ガソリンエンジンを一度も始動させずに走行できるのだ。
S09はシリーズ式ハイブリッド、いわゆるEREVで、その仕組みはシンプルだ。ガソリンは充電するだけで、走行は電気モーターが担う。150馬力の1.5リッターターボエンジンは、もっぱら発電機として機能する。後輪駆動仕様では電気モーターの出力は231kW、馬力に換算すると約314馬力。四輪駆動仕様では電気モーターの合計出力が362kW、約492馬力・637Nmに達する。この仕様の0-100km/h加速はわずか5.9秒。本当に速い。
だが最も注目すべきは53.49kWhのバッテリーだ。後輪駆動のS09では、純電動航続310km、CLTCサイクルでの合計航続は最大1210kmとされる。30%から80%までの充電はおよそ10分——コーヒーを飲み終える前に終わってしまう速さだ。より小型の40.18kWhバッテリーを積んだ従来モデルは、電動走行で最大220kmとなる。
車内では、2+2+2レイアウトで座る6人のために、まさにマルチメディアの祭典が待っている。15.6インチのフロントディスプレイ2枚、後部座席用の21.4インチ天井スクリーン、そして43インチの投影システム——それだけではない。上位グレードにはリダー付きのHuawei Qian Kun ADS Maxが搭載される一方、より手頃なロングレンジ版Ultraはリダーなしの ADS SEにとどまる。
中国国内でのS09のラインナップ価格は23万9900元から30万9900元、米ドル換算でおよそ3万3300ドルから4万3100ドルのレンジとなる。2026年春に登場した、バッテリー増量版の後輪駆動Ultraは25万9900元、約3万6200ドルからスタートした。
ロシアでのデアプル S09正式導入はまだ発表されていない。だが、時間の問題と見てよさそうだ。