グレートウォール・モーター傘下のWei New Energyは、ブルー・マウンテンのオーナーからダッシュボードに局所的なひびが見つかったとの報告が相次いだ件について、正式に対応を発表した。社内レビューの結果、装飾パネルの取り付け工程での不適切な取り扱いにより材料に応力が集中し、それが不具合の原因だったと結論づけている。

メーカーは、この損傷はトリム部品の一部に限られ、車両の機能には影響しないと強調。それでも、グレートウォールは迅速な解決に向けて無償のサービスプログラムを打ち出した。

オーナーには該当部品の無償交換に加え、車両の引き取り・納車まで含むドア・トゥ・ドア対応、新しいパネルには生涯保証を用意。見た目の不具合を直すだけでなく、残る不安をぬぐい去る狙いまで感じさせるメニューだ。

手続きを加速させるため、専任チームと“ファストトラック”の流れも整備。400-666-1990のホットラインに電話するか販売店を訪ねれば、同社が遅滞なく修理を手配するとしている。

Weiは、開かれた姿勢と透明性、そしてユーザーファーストを貫く方針をあらためて示した。ブルー・マウンテンの保証条件は5年または15万kmで変更はなく、あわせて国の「三つの保証」政策にも従うとしている。

欠陥を素早く認め、支援で期待を上回る——グレートウォールの危機対応は、筋の通った打ち手に映る。中国の外へ存在感を広げる最中のブランドにとって、信頼を強める一歩になるはずだ。