トルコのミニ・カントリーマンEには、501kmの航続距離以上に興味深いサプライズがある。9月のフェイバード・プラスは368万7,000リラで販売される一方、最新のトルコ価格表に記載された同仕様の推奨価格は392万1,300リラだ。差額は234,300リラで、約6%に達する。単なる装備変更より、はるかに目を引く動きだ。
ただし、フェイバード・プラス自体は9月に初登場したわけではない。ミニ・トルコは8月21日にこの仕様を発表している。公式データでは最高出力150kW、204馬力、バッテリー容量は正味65.2kWh、総容量66.5kWhで、WLTP航続距離は454–501kmとされる。
装備内容を見ると、その位置づけも分かりやすい。ドライバー・アシスタント・プラス、パーキング・アシスタント・プラス、360度カメラ、拡張現実対応ナビゲーション、19インチのツートーンホイール、プライバシーガラスを装備する。フェイバード・プラスの公式ページには、電動ランバーサポート調整とマッサージ機能を備えたアクティブ運転席も記載されている。
価格にはもう一つ面白い逆転がある。ジョン・クーパー・ワークス・パッケージ付きのカントリーマンEは9月に381万4,000リラで設定されている。つまりフェイバード・プラスは単なる見た目の仕様ではない。充実した電子運転支援と前輪駆動カントリーマンEで最大の航続距離を組み合わせながら、ジョン・クーパー・ワークス仕様より安い価格に収まる。
一方、501kmという数字そのものはトルコ独自の技術的な新記録ではない。ミニは2026年1月に電動カントリーマンの改良を発表し、改良車は3月から各市場へ順次投入された。航続距離の向上には、新しいSiCインバーター、正味バッテリー容量の65.2kWhへの拡大、摩擦損失の低減などが寄与している。同時にミニは地域ごとのラインアップも見直しており、日本では夏に、より手頃なカントリーマンS ALL4 セレクトが追加された。