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ビートルが電動で甦る:Knepper 1303 RS‑Eの驚異の596馬力 テスラモーター×タイカン電池搭載
クラシックを装い中身はEV:Knepper 1303 RS‑E徹底解剖
ビートルが電動で甦る:Knepper 1303 RS‑Eの驚異の596馬力 テスラモーター×タイカン電池搭載
フォルクスワーゲン・ビートルを電動化したKnepper 1303 RS‑Eを紹介。テスラ・モデルS由来の約596馬力モーターとタイカン系48kWh電池、航続250km。944流用シャシーで走りを磨く。見た目は1975年式のまま、カーボン製フェンダーやレカロ、レトロ調メーターで“古さと新しさ”を融合。受注生産の希少EV。
2025-12-14T07:19:34+03:00
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フォルクスワーゲン・ビートルのクラシックは、車輪に乗った造形の中でも屈指のアイコンだ。だからこそ、この名車を土台にしたレストモッドは次々と生まれてくる。その中でKnepper Bugs & MoreのKnepper 1303 RS-Eは、現代のハードウェアを見事に隠し通す巧妙さで頭ひとつ抜けている。ひと目には大切に保存された1975年式のビートルにしか見えないが、実態は空冷の時代よりも俊足EVの世界にずっと近い。ベース車はカリフォルニア生まれ。2016年に発見され、ドイツへ送られて徹底的な作り直しが始まった。空冷の水平エンジンはとうに姿を消し、その位置にはテスラ・モデルS パフォーマンス由来の電気モーターが収まる。最高で638馬力という数値が示されるが、この個体ではおよそ596馬力に近いとプロジェクトチームは示唆する。エネルギー源はポルシェ・タイカンのモジュールで構成した48kWhのバッテリーで、航続距離は約250kmと見積もられている。これだけの出力に車体が振り回されないよう、シャシーは徹底的に手が入っている。ポルシェ944からの流用も多く、ターボSのブレーキ、アルミ製コントロールアーム、調整式ストラット、強化スタビライザーなどを採用。とはいえ見た目は意図的に控えめだ。マラソン・ブルー・メタリックの塗装に、さりげなくワイド化したカーボン製のリアフェンダー、カーボン製スポイラー、そして実力を巧みに隠すクラシックなホイール。抑えの効いた演出は狙いどおりで、効果的だ。キャビンでも“古さと新しさの対話”は続く。レカロのスポーツシートに手直しされたダッシュボード、レトロ調のメーター類、そして従来のレバーの代わりに整然とした電子式インターフェースを備える。価格は非公表で、実質フルオーダーの一台と言っていい。工房は別仕様の提案も用意しており、パワートレーンの選択肢も含めて、RS‑Eは“珍品”にとどまらず、電動クラシックの一つの雛形として見えてくる。
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2025
news
クラシックを装い中身はEV:Knepper 1303 RS‑E徹底解剖
Knepper Bugs & More
David Carter, Editor
07:19 14-12-2025
フォルクスワーゲン・ビートルを電動化したKnepper 1303 RS‑Eを紹介。テスラ・モデルS由来の約596馬力モーターとタイカン系48kWh電池、航続250km。944流用シャシーで走りを磨く。見た目は1975年式のまま、カーボン製フェンダーやレカロ、レトロ調メーターで“古さと新しさ”を融合。受注生産の希少EV。
フォルクスワーゲン・ビートルのクラシックは、車輪に乗った造形の中でも屈指のアイコンだ。だからこそ、この名車を土台にしたレストモッドは次々と生まれてくる。その中でKnepper Bugs & MoreのKnepper 1303 RS-Eは、現代のハードウェアを見事に隠し通す巧妙さで頭ひとつ抜けている。ひと目には大切に保存された1975年式のビートルにしか見えないが、実態は空冷の時代よりも俊足EVの世界にずっと近い。
Knepper Bugs & Moreベース車はカリフォルニア生まれ。2016年に発見され、ドイツへ送られて徹底的な作り直しが始まった。空冷の水平エンジンはとうに姿を消し、その位置にはテスラ・モデルS パフォーマンス由来の電気モーターが収まる。最高で638馬力という数値が示されるが、この個体ではおよそ596馬力に近いとプロジェクトチームは示唆する。エネルギー源はポルシェ・タイカンのモジュールで構成した48kWhのバッテリーで、航続距離は約250kmと見積もられている。
Knepper Bugs & Moreこれだけの出力に車体が振り回されないよう、シャシーは徹底的に手が入っている。ポルシェ944からの流用も多く、ターボSのブレーキ、アルミ製コントロールアーム、調整式ストラット、強化スタビライザーなどを採用。とはいえ見た目は意図的に控えめだ。マラソン・ブルー・メタリックの塗装に、さりげなくワイド化したカーボン製のリアフェンダー、カーボン製スポイラー、そして実力を巧みに隠すクラシックなホイール。抑えの効いた演出は狙いどおりで、効果的だ。
キャビンでも“古さと新しさの対話”は続く。レカロのスポーツシートに手直しされたダッシュボード、レトロ調のメーター類、そして従来のレバーの代わりに整然とした電子式インターフェースを備える。価格は非公表で、実質フルオーダーの一台と言っていい。工房は別仕様の提案も用意しており、パワートレーンの選択肢も含めて、RS‑Eは“珍品”にとどまらず、電動クラシックの一つの雛形として見えてくる。