最も驚かされたのは、フォード F-150 ライトニングが現行仕様を段階的に終息させ、将来的にはより長い航続距離をうたう電動ピックアップとして戻ってくる計画が示されたことだ。この方向転換を踏まえると、次に気になるのは、刷新された戦略のもとでフル電動のフォード・マスタング・マッハEがどう扱われるのかという点だ。航続距離の拡大に舵を切る姿勢からは、日常での使い勝手を強めたい意図もうかがえる。

結論から言えば、マスタング・マッハEの生産は継続される。フォード側は、このモデルの見通しに変更はなく、世界的な勢いを維持していると説明。すでに約60カ国で展開していることも指摘した。こうした明確なメッセージは、さらなる方向転換に身構えていた購入検討者の不安を和らげるだろう。

定期的なアップデートと磨き込みが進むにつれ、マスタング・マッハEの魅力はむしろ増しており、堅調な販売と関心を支えている。人気の軸は走りとデザインにあり、動きの速いセグメントで注目をつなぎ止めている点は小さくない。一方で、テスラ・モデルYをはじめとするミッドサイズEVクロスオーバーの強力な競合に囲まれながらも、同車は依然として有力な選択肢だ。絶え間ないブラッシュアップこそが、議論の中心に居続ける理由だと感じられる。