Rimacは限定生産の概念を新たな極みに押し上げた。Nevera R ファウンダーズ・エディションはわずか10台の製作で、すべてが1週間以内に割り当て済みとなった。ただ、本質は希少性ではない。Founder’s Clubパッケージによって、ブランド創業者マテ・リマックとの個人的な交流を含む、特権と体験のエコシステムが約束されている。数字の派手さに頼らず、所有体験の設計まで踏み込む姿勢がいまのRimacらしい。

Rimac Nevera R ファウンダーズ・エディション / 自動車ニュース
rimac-automobili.com

Rimacの説明では、これは創業期から同社を支えてきた人々への謝意を形にしたものだ。クラブメンバーはBugatti Rimac本社への直接アクセス、非公開プレビューやサーキットセッションへの優先招待、記録挑戦の現場に立ち会う機会を得る。さらに、オーナーは戦略の議論に関与し、将来のモデルに影響力を持つとされる。用意された枠組みは、オプション表というより、プライベートなメンバーズサークルに近い手触りだ。

Rimac Nevera R ファウンダーズ・エディション / 自動車ニュース
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クルマ自体も同じくらい個別対応だ。コンフィギュレーションは、マテ・リマックとチーフデザイナーとの1対1セッションから始まり、トリム、素材、色、固有のディテールを選び込んでいく。マテ自身の車に着想を得た左右非対称のシート張りは、印象に残る仕立てだ。納車も演出の一部で、創業者が自ら鍵を手渡し、ファクトリーのテストチームと並んでドライビングインストラクションに参加するという。この距離の近さが、所有を単なる取引ではなく体験へと変えていく。

技術面では、Nevera Rは依然として最極端クラスの電動ハイパーカーだ。4基のモーター、2,107hp、0–60mph加速1.66秒、最高速度268.2mph。さらに、1年以内に24の記録を正式に樹立している。