BMWオブ・ノースアメリカは、新世代のX3クロスオーバー(G45)をリコールすると発表した。理由は、停車中にステアリングホイールが理論上は自動的に動き出す可能性があるという、まれだが落ち着かない事象だ。原因はハードウェアではなく、ステアリング系のソフトウェアロジックにあると説明している。詳細は32CARS.RUの記者が伝えている。

ステアリング機構のトルクセンサーは二つのチャンネルを持つが、停車中にその一方が故障すると、自己診断が状態を誤って解釈し、最も厳格なフェイルセーフを起動しない恐れがある。その結果、想定外の操舵応答が生じるリスクが残る。理論的な端境のケースだとしても、こうした挙動はドライバーの信頼感を確実に揺らす。

問題は2025年8月22日、スパルタンバーグ工場での立ち上げ段階で特定され、9月1日には技術調査が始まった。9月中旬までに同社は出荷を停止し、工場で車両を留め置いてリスクを封じ込めた。秋にかけての発生は散発的にとどまり、12月4日までに記録されたのは21件で、事故や負傷の報告はない。異常が表面化してからの一連の動きは、手当てが素早かった印象だ。

リコール対象は、2024年8月14日から2025年10月20日までに製造された2025年および2026年モデルのX3。対策はディーラーでのステアリング用ソフトウェアの無償アップデートで、OTAによる適用も可能だ。オーナーおよびリース契約者への通知は2026年2月上旬に予定されている。