フィアットは2026年型ファストバックの公道テストを重ねている。最新のスパイフォトでは、これまで厚いカモフラージュに隠れていたリア周りがよりはっきりと見えるようになった。ラッピング越しでも、ボディの主要なキャラクターラインやリアウインドウの形は読み取りやすく、写真から受ける印象も素直だ。

キャビン周りのガラスエリアは明確に寝かされ、テールゲートの縁には小ぶりなスポイラーらしき造形も確認できる。これが市販仕様の要素なのか、それとも擬装の一部なのかはまだ判断できない。テールランプは3分割のLEDシグネチャーを備え、予備情報ではフロントの灯火類と呼応するという。強めのリア傾斜がシルエットに張りとスポーティな身構えを与え、分節化された光のモチーフはクリーンで識別性が高い。こうした処理は見た目の存在感にも効いている。

2026年型フィアット・ファストバックは、ステランティスのSmart Carプラットフォームを採用する。グランデ・パンダよりも大きく、非公式ながら全長はおよそ4.4mとされる。以前のスパイショットでは他のフィアット車と趣の異なるキャビンが捉えられており、コンパクトなデジタルメーターと大型のセンターインフォテインメント画面が期待されている。この組み合わせなら先進性を感じさせつつ、扱いにくさは生まれにくいはずだ。日常での使い勝手と新しさの折り合いに期待が持てる。

パワートレーンはハイブリッドと純電動の双方を用意。おおむね145psのPureTechマイルドハイブリッドと113psの電動モーターが想定されている。これらの要素がそろうことで、ファストバックはフィアットの目玉デビューの一つとして、2026年の注目モデルに名を連ねるはずだ。