中国のメーカーLeapmotorは、今後10年で年間最大400万台の電気自動車を生産できる体制を目指すと発表した。ブランドの10周年記念の場で明らかにされた計画で、2026年までに年間約100万台の販売を狙うという。大胆な目標だが、発表のタイミングからは足元の勢いに支えられた自信が伝わってくる。

2015年に創業した同社は、ここ数年で一気にスケールを拡大してきた。2019年の納車は1,037台にすぎなかったが、2024年末には販売台数が293,724台に到達。2025年の最初の11カ月だけで納車は536,132台となり、通年では約600,000台を見込み、年間ベースでの黒字化に転じるとしている。2025年第3四半期の純利益は2,140万ドル。数千台から数十万台へ着実に段階を上げる曲線は、単発の跳ねではなく持続的な伸びを示しているように映る。

後押しする存在も大きい。2023年にはステランティスが約20%の持分取得に向けて15億ユーロを投資。さらにFAWグループとのパートナーシップを維持しており、初の共同開発EVは2026年に予定されている。こうしたアライアンスは量産規模への道筋を安定させ、欧州を含む市場へのアクセスを広げる布石になる。

次のフェーズの中核は大型SUVのD19で、2026年前半に販売開始予定だ。新しいDシリーズの幕開けを担い、中国と欧州向けに同年の追加モデルも計画されている。フラッグシップSUVを先頭に置く判断は、ブランドのデザインや技術の方向性を定めるうえで理にかなっており、狙いの明確さも伝わる。走り出しの一手として納得感のある布陣だ。