メルセデス・ベンツの目玉として披露されたのが、ブランドの次章を指し示すコンセプト「ビジョン・アイコニック」。単発のプロトタイプは、豊かなヘリテージと最新テクノロジー、そしてコンテンポラリーな美学を縫い合わせる狙いで、過度な誇張のない自信と明確な意思を感じさせる。

象徴的なのが個性的なフロントエンドだ。W108系セダン、優雅なW111クーペ、贅を尽くした600プルマン・リムジン——20世紀を彩ったレジェンドが形づくった文法を受け継ぐグリルを備える。これらのモデルはドイツ的な品質とラグジュアリーの代名詞だった。そのエッセンスをデザインチームが現代の解釈で呼び起こし、時流に合いながらもひと目で分かる表情に磨き上げている。

このプレミアムなビジョン・アイコニックと並び、メルセデス・ベンツはよく知られた3つのシリーズの電動版もリフレッシュして披露する。

GLB EQ — 快適性と実用性を備えた都市型の気楽さに、電気駆動らしいダイナミズムを織り込んだ、能力を高めたコンパクトクロスオーバー。

GLC EQ — 日常での使い勝手と力強さ、そして環境配慮を、電動パワートレインによってバランスさせたミッドサイズのプレミアムSUV。

CLA ブレーク EQ — アクティブなライフスタイルや家族での旅を楽しむ層に向けたスポーティなワゴン。長距離でも高い快適性と印象的なパフォーマンスを提供する。

これらは新しい電動バリエーションとして登場し、サステナビリティとラインアップのカーボンフットプリント削減に向けたブランドの注力を際立たせる。ビジョン・アイコニックと合わせて見渡すと、伝統を今へと編み直す、一貫した進路がくっきりと浮かび上がる。