米国道路安全保険協会(IIHS)は、2026年型レクサスNXに最高評価「Top Safety Pick+」を授与した。旧来のプラットフォームを使い続けながらも、このプレミアム・コンパクトSUVはクラス有数の安全性を保っている。2021年に登場した現行型は、受動・能動の両面で新鋭勢と互角。年式の話題性よりも、丁寧な設計は息が長い──そんな現実を改めて示している。

IIHSによれば、NXは前面・側面衝突、そして衝突回避支援の有効性など主要評価をきっちりクリアした。一方で、後席乗員の保護に関してはいくつかのニュアンスにも言及。前年モデルに比べて、レクサスは部分重なりの前面衝突時における傷害リスクを下げるため、シートベルトとエアバッグを改良しているという。こうした静かな磨き込みは、日常の安心感に直結し、トップ評価へ押し上げる分水嶺になりやすい。

米国向けの2026年型NXには複数のパワートレインが用意される。NX 350は2.4リッターターボ(275hp)で駆動方式はAWDのみ。ハイブリッドのNX 350hは240hpで効率の良さが際立ち、セグメントでも最も理にかなった選択肢の一つだ。さらに、EV走行で最大60kmに対応するプラグインハイブリッドのNX 450h+も継続設定される。数字を並べるだけでなく、使い方に合わせて選べる幅があるのが魅力だ。

総じてNXは、派手な演出よりも信頼性と安全性を優先する一台であることを、今回もはっきりと示している。