日本自動車大学校(NATS)の学生たちが、東京オートサロン2026に向けて実に惹きつけられる1台を仕上げている。小柄なダイハツ・コペンに、トヨタGRスープラの面影をまとわせるという試みだ。文字で読むと冗談のようだが、写真やレンダリングを見る限り、まとまりは上々。スープラの気迫をそぎ落とさないまま、軽自動車サイズにギュッと圧縮したような、ゲームから抜け出たショーカーに見えてくる。

フロントではヘッドライトが主役。張り出したノーズに載る幅広のLEDアクセントも含め、トヨタのスポーツカーの意匠をほぼそのまま移植した印象だ。バンパーやクラムシェル式のボンネットもスープラ流に作り替えられ、前輪後方のエリアにはおなじみのダクト風のあしらいが走る。さらにボンネットの追加カットは多分に造形上の演出だが、わずかな冷却効果があっても不思議ではない。

ダイハツ・コペン / 自動車ニュース
Скриншот Youtube

リアは一段と難しい課題だ。ショートなロードスターのプロポーションと格納式ハードトップは、スープラのファストバックの思想と完全には噛み合わない。そのせいか、角度によってはA80/A90直系というより、どこか80年代への目配せに見える瞬間もある。だが、それが奇をてらっただけではない、狙いを感じる愛嬌につながっているのも確かだ。

NATSはまだ技術的な詳細を明かしていない。市販のコペンは0.7リッターの直列3気筒ターボ(63hp)を搭載しており、今回のワイドなボディキットによりトレッドの拡大と新しいホイール、そしておそらくサスペンションの味付けも見直されているはずだ。