2026年初頭、中国ブランドのGACがロシア市場で4車種の価格を見直した。公式サイトの更新された価格表では、ほぼあらゆるセグメントで値上がりが確認できる。

どのGACモデルが値上がりしたのか

見直しの対象はクロスオーバーのGS4とGS8、セダンのEmpow、ミニバンのM8だ。例外はハイブリッドのGS8 Lounge HEVとエントリーのM8 GTで、ここは価格が据え置かれている。

価格とグレードの内訳

旗艦のGAC GS8は、GL、GT、GX Premium、Travellerといったガソリン系の全グレードで値上げとなった。

ミニバンのGAC M8は上げ幅が最も大きく、とくに4座の最上級Lounge仕様でその傾向が際立つ。

GAC Empowセダンは、グレードやモデルイヤーによって調整幅が不均一だ。

GAC GS4クロスオーバーは、四輪駆動を含むすべての仕様で価格が上がっている。

値上げが示す市場の気配

今回の価格改定は、ロシアで新車の値段が上昇傾向にある大きな流れと一致する動きだ。GACは価格帯の上側で存在感を強め、コスパ重視の代替から、より上級志向の競合とのせめぎ合いへとじわり舵を切っている印象を受ける。意図した再ポジショニングと見るのが自然だろう。

2026年の値上げは広範かつ一様ではなく、なかでもM8の購入検討者が変化を強く感じる内容になった。GACは足元の市場環境に合わせて対応を進めており、その分だけマス層への訴求がやや弱まる場面もありそうだ。価格動向を注視する向きには、ハイブリッドのGS8 Lounge HEVとベースのM8 GTが、数少ない据え置きのよりどころとして残っている。