ブリュッセル・モーターショーで、欧州カー・オブ・ザ・イヤーの受賞車が発表された。栄冠を手にしたのは、完全電動のメルセデス・ベンツ CLA 2026年型だ。全34の新型車と、最終選考に残ったほか6台を抑え、23カ国の主要メディアからなる60人の審査員団から合計320ポイントを集めて首位に立った。

新世代のメルセデス・ベンツ CLAは、デザイン、テクノロジー、効率における革新性が高く評価された。ブランドとして初めて、車載OSのMB.OSと、AIを取り入れた機能を備えるMBUXメディアスイートを最初に搭載したモデルでもある。

電動セダンはWLTP基準で最大792kmの航続距離をうたい、長距離走行の実力で同クラスの先頭に立つ。800ボルトアーキテクチャーにより、わずか10分で325km分のエネルギーを補えるのも強みだ。欧州では2025年夏に販売が始まり、すでに複数の国で受注を受け付けている。

メルセデス・ベンツによれば、需要は当初の予測を上回り、生産能力は2026年後半にかけて埋まっているという。このタイミングには象徴的な意味合いもある。カール・ベンツが最初の自動車を生み出してから140年の節目に重なるからだ。現行世代のCLAは、見栄えと賢さを備えたセダンであるだけでなく、充電の合間に長距離をそつなくこなし、日常でも直感的で快適に振る舞う点で、電気自動車の指標のように映る。

2026年型メルセデス・ベンツ CLAは、電気自動車が心を動かしつつ実用にも徹しうることを改めて示した。厚みのある航続性能にフラッグシップ級のテクノロジーを組み合わせた提案は、電動化へ踏み出す理由として十分に説得力がある。