ホンダは、電動モビリティ時代の同社四輪事業を象徴する新デザインの“H”エンブレムを公開した。この更新は、ブランド全体の変革と、新たなパワートレインへの舵切りに呼応する動きだ。

Key change

1963年以来使われてきたバッジは、長年にわたり小さな手直しに留まってきた。SPEEDME.RUによれば、今回の刷新は数十年で最も大きなもの。次世代電動モデル群、たとえば登場予定のHonda 0シリーズと並行して開発されたエンブレムは、前進と新たな挑戦への構えを示すサインとして位置づけられている。業界の変化スピードを思えば、この発表のタイミングは偶然とは言い難い。

Design and rollout

新しい意匠は、広げた両手を思わせるフォルムで、開かれた姿勢や顧客志向、モビリティの裾野を広げる意欲を視覚的に語る。クリーンなパワートレインへの移行、HEVラインアップの拡充、次世代EVプラットフォームの取り組みとも符号する象徴性だ。エンブレムは2027年から市販車に採用され、販売店のサインやブランドのコミュニケーション、モータースポーツ活動にも広がっていく予定。手のようなモチーフは、技術転換に人間味を添えるメッセージとしても伝わり、電動化が進むラインアップの中でさりげなく効いてくるはずだ。

Why it matters

コーポレートバッジの刷新は、単なる見た目の変更ではなく、抜本的なモダナイゼーションを示す戦略的な合図だ。電動化が市場を組み替えるなかで、ホンダが自らの立ち位置を再調整する余地を与える。美観以上に、明快なビジュアルの拠り所は技術シフトを強調し、新エネルギー車の領域でブランド認知を確かなものにする役割を担う。

新しいホンダのロゴは、新章の幕開けを告げる存在だ。次世代モデルのアイデンティティを形づくり、電動化へ向けた推進を明確に打ち出す。狙いは、イノベーションとモビリティの拡張。そこに製品ロードマップが確実に伴えば、このシンボルはスタイルに留まらず、しっかりとした中身を帯びていく。