フォードは、2027年にヨーロッパ市場向けに新型SUVを投入する計画を正式に確認した。同社CEOのジム・ファーリー氏によれば、このモデルは伝説的なブロンコの名を冠し、ヨーロッパの規制や嗜好に合わせつつ、アメリカ車らしい特徴を維持する可能性があると、32CARS.RUの報道で示された。

この新型クロスオーバーは、フォード・クーガで既に採用されているC2プラットフォームを基盤とする。しかし、デザインは完全に独自のものとなり、より角張ったシルエット、垂直のライン、そしてクラシックなブロンコを彷彿とさせるオフロード指向のスタイリングを特徴とする。このアプローチにより、モデルはクーガとの対照的なスタイルを確立し、よりワイルドなイメージを求める購入者をターゲットとしている。

技術面では、ハイブリッドバージョンや航続距離を伸ばしたパワートレインに重点が置かれる。フォードは完全電気自動車(EV)版を断念しており、ヨーロッパでのEV需要が予測を下回っていることを認識している。生産は、クーガの組立が既に行われているバレンシア工場で確立され、コスト削減と市場投入の加速につながる見込みだ。フォードにとって、このプロジェクトは戦略的に重要である。

新型ブロンコは、フォードが競争の激しいC-SUVセグメントで地歩を回復するのに役立つと期待されている。このセグメントでは、フォルクスワーゲン・ティグアン、キア・スポーテージ、ヒュンダイ・ツーソン、スコダ・コディアックなどとの厳しい競争に直面している。カプリやエクスプローラーEVの販売が伸び悩んでいることを考慮すると、モデルの成功は特に重要だ。

「ヨーロッパ仕様」ブロンコの投入は、フォードが大衆市場セグメントに情緒的な要素を再導入する論理的な動きと見られる。同社が、認識可能なデザイン、実用性、競争力のある価格をうまく融合できれば、このモデルは今後数年間、ヨーロッパにおけるフォードの主要車種の一つになる可能性を十分に秘めている。