マセラティは、2026年モンテカルロ・マスターズの会場で、グランカブリオとMCPURA Cieloの特別仕様車を公開した。Revbuzzによると、従来の自動車ショーではなく、このような場でデビューさせたのは、ブランドがプレミアム層とパーソナライズへのこだわりを強調するためだという。

カスタム仕様と新機能

今回の主な目玉は、モデル史上初となる完全カスタムのソフトトップを備えたグランカブリオだ。生地には複雑な織りと刺繍技術が用いられ、デザインはマセラティのエンブレム100周年を意識したものとなっている。

もう一つの新作は、MCPURA Cieloだ。専用のAiアクアレインボーペイントが施されており、太陽光の下で色調が変化し、プリズムのような効果を生み出す。また、ガラスルーフは数秒で透明度を調整可能だ。

技術詳細とモデルの特徴

グランカブリオは、内燃機関と電動のフォルゴーレ版のいずれかを選択できる。後者は761馬力を発揮し、0-100km/h加速は2.8秒。3モーター構成を採用している。

マセラティ MCPURA Cielo
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MCPURA Cieloは、カーボンファイバーモノコックと約620馬力以上のネットゥーノV6エンジンを搭載。レーシングテクノロジーと日常での使いやすさのバランスを追求している。

市場にとっての重要性

マセラティは、従来のプレミアム車提供から、高度なパーソナライゼーションへと軸足を移しつつある。ファオリセリエプログラムでは、ソフトトップの生地や複雑な塗装ソリューションといった要素までカバーするようになった。

会場としてモナコのATPトーナメントを選んだのも意図的だ。ブランドが直接、富裕層というターゲット顧客と接点を持てる場だからである。全体として、マセラティはカスタマイズ戦略を強化し、クルマを個々の顧客に合わせた独自の製品へと変えようとしている。このアプローチは、高級車セグメントにおける重要な競争手段になりつつある。