まさかウルスのソフトウェアを覗き込むことになるとは、誰も思っていなかっただろう。国土交通省は、ABA-ZLDHU、7BA-ZLDHU、7BA-ZLDWNの3型式にまたがる2146台のクロスオーバーについてリコールを届け出た。対象は2018年9月17日から2025年8月21日までに日本へ輸入された車両。ここで言う日付は輸入時期であって、モデルイヤーではない点に注意したい。
問題はドライバーアシストシステムコントロールユニットに潜んでいる。制御プログラムの不具合によって、カメラからの映像信号の伝送が突然途切れることがある。センターディスプレイが暗転し、トップビューシステムの映像も、車両の直左・直右を映す映像も同時に消えてしまう。日本の当局はこれをはっきりと保安基準不適合と判断した。
朗報は、部品の物理的な交換が一切不要だという点だ。カメラもコントロールユニットも、そのまま使い続けられる。対象となる2146台すべてで、ドライバーアシストシステムコントロールユニットのプログラムを対策プログラムへ書き換えるだけで済む。
公式のリコール届出によると、届出者はフォルクスワーゲングループジャパン株式会社で、リコール届出番号は外–4214、リコール開始日は令和8年(2026年)7月23日となっている。発見の動機はイタリア本社からの情報によるもの。所有者にはダイレクトメール、電話、電子メールなどで直接通知されるほか、同社の公式サイトにも情報が掲載され、整備事業者向けには業界団体発行の機関誌を通じて周知される。届出時点で不具合の発生件数、事故の発生件数はいずれもゼロだった。
とはいえ、油断は禁物だ。縁石や壁、隣の車のすぐそばで取り回している最中に画面が暗転する——これはまさに一瞬の判断が結果を左右する場面だ。駐車中にカメラが途切れたら、いったん停止し、ミラーと目視の両方で周囲の空間を確認してから動き出すのが安全だろう。
なお、以前には、レヴエルト・インパヴィドが侍をモチーフにした4種類の特別仕様を得たことも伝えられている。