メルセデス・ベンツとMomentaは、新型Sクラスを基盤にしたレベル4ロボタクシー事業で手を組むと発表した。初期の走行試験はアブダビで実施され、テック企業K2の社内ユニットであるLumoが運行を担う。メルセデス・ベンツは、Sクラスのソフトウェア・プラットフォームが無人走行を成り立たせる中核だと位置づけている。

K2はすでにUAEで自動運転車の運行に関する連邦認可を取得済みだ。まずはSクラスのテスト車両がアブダビの道路で走り始める。パイロットが成果を示せば、対象市場の拡大も視野に入る。あらかじめ承認がある土地を起点にするのは、現場のハードルを下げる順当な選択に映る。

この取り組みは、個人ユーザー向けから商用領域まで広がるメルセデス・ベンツの自動運転開発を補完する位置づけだ。同社はNvidia Drive AVプラットフォームを使ったロボタクシーでの協業の可能性も探っている。全体像としては、専用フリートで技術を詰めつつ、コンシューマー機能と将来のパートナーの選択肢を開けておく、段階的で無理のない展開に見える。道筋として妥当で、実装の現実味が増す。