ステランティスはカナダのウィンザー組立工場を正式に3シフト体制に移行し、24時間体制での生産を開始した。1,700人以上の従業員増員により、工場の総従業員数は約6,000人に達した。この増産により、現在は約60秒ごとに1台の車両がラインから完成している。

同工場は最近、約41億ドルの近代化投資を実施。生産ラインは内燃機関車、ハイブリッド車、完全電気自動車を同時に製造できるように再構成されており、自動車メーカーの2026年戦略における柔軟な電動化対応と合致している。

工場ではクライスラー・パシフィカ、ボイジャー、そして新型ダッジ・チャージャーを生産。電気版のチャージャー・デイトナと、3.0リッターターボチャージャー付きハリケーンエンジンを搭載したガソリン版チャージャーSIXPACKがラインアップに含まれる。しかし、3シフト導入の判断は複雑な状況を映し出している。

2025年、電気版チャージャー・デイトナは約7,400台を販売。前世代モデルが最終完全販売年度に7万5,000台以上を売り上げた実績と比較すると、大幅に少ない数字だ。一方、クライスラー・パシフィカは米国におけるミニバン市場で依然としてセグメントリーダーの地位を維持している。

2025年にはパシフィカが11万台以上、ボイジャーが2万5,000台以上販売された。ミニバンに対する安定した需要が、生産能力拡大の主な原動力となった。チャージャーの成功が不確かな状況にもかかわらず、ステランティスの動きは現実的と言えるだろう。

パシフィカが安定した販売台数を維持する一方、柔軟な生産ラインは市場の需要変化に迅速に対応することを可能にしている。変革期にある自動車産業において、多様な車種を生産できる工場は戦略的優位性となりつつある。