コレクター向けスーパーカーの市場が再び賑わっている。2020年式フォードGTカーボンシリーズの希少車が、インディアナポリスのメカムでオークションにかけられるというニュースが飛び込んだ。この車両は実質的に新車同様で、走行距離は約90マイルしかない。生産台数はわずか50台という限定モデルだ。

カーボンシリーズの主な特徴は、カーボンファイバーの多用にある。ボディパネルやエアロパーツ、ホイールリムに至るまでこの素材で作られており、車両重量が大幅に削減されている。この点は、軽量化に重きを置いた設計思想を如実に物語っている。

内装にもカーボンファイバーがふんだんに使われ、ダッシュボードやセンターコンソールのトリムがレーシングキャリアを強調。スパルコのスポーツシートには6点式ハーネスが装備され、アルカンターラの内張りとロールケージが組み合わされている。

エンジンは3.5リッター直噴ツインターボV6のエコブーストを搭載。最高出力は660馬力、最大トルクは730Nmを発揮し、7速オートマチックマニュアルトランスミッションを介して後輪に駆動力を伝える。

希少性と状態の良さから、このフォードGTは高値での落札が見込まれる。類似モデルは、コレクターカー市場で安定した価格上昇を示してきた実績がある。実際、投資目的で購入するオーナーが多く、最近の価格動向を見れば、その戦略は功を奏していると言えるだろう。

総じて、カーボンシリーズは軽量化と最高のパフォーマンスに焦点を当てた、フォードGTの中でも特に純粋なバリエーションの一つだ。こうした車両は、走行のためというより投資対象として扱われる傾向が強く、市場の動きがそれを裏付けている。