クライスラーは、パシフィカ グリズリー・ピーク・コンセプトの市販化を検討している。クロスオーバーとキャンピングカーの間を埋めるような、異色のオフロードミニバンだ。このモデルは2025年に初公開され、社内ではプロジェクトが勢いを増しているという。

Chrysler Pacifica Grizzly Peak(クライスラー パシフィカ グリズリー・ピーク)
chrysler.com

狙いは、従来のSUVや大型キャンピングカーとは異なる選択肢を提供すること。パシフィカはすでに全輪駆動を採用しており、オフロード仕様のベースとしても堅実だ。AWDシステムはトランスファーケースとクラッチ付きリアモジュールを介し、スリップ発生時にリアアクスルへトルクを再配分する。

Chrysler Pacifica Grizzly Peak(クライスラー パシフィカ グリズリー・ピーク)
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コンセプトでは、サスペンションを大幅に改良。最低地上高は約7cm高められ、18インチホイールにBFグッドリッチ製オフロードタイヤを装着する。ルーフラックや追加照明、エクスペディションギア、ボディプロテクションといった外装装備も備わる。室内は、後部座席を収納モジュールや就寝スペースに置き換え、旅の準備は万端だ。

パワートレインは、自然吸気の3.6リッター・ペンタスターV6のみを予定。プラグインハイブリッドは次世代型では廃止されるとされており、電動化ではなく実績あるメカニズムに注力する。

このプロジェクトが市販化に至れば、クライスラーはオフロードミニバンという新たなセグメントを切り開く可能性がある。クロスオーバーでひしめく市場にあって、意外性はあるが道理にもかなったこのフォーマットは、実用性とスペース、そしてオフロード性能を一つのパッケージにまとめ、新たなユーザー層を引きつけるかもしれない。