車輪の上の竹のラウンジ、それでも岩を乗り越えに行きたがる一台

車輪の上の竹のラウンジ、それでも岩を乗り越えに行きたがる一台
скриншот Summit Vans Australia

サミット・ヴァンズは2025年型メルセデス・スプリンターAWDを、電動自転車2台が積めるガレージ付きの竹張りオフロード住宅に仕立て上げた。バンブー・ベースキャンプの価格は16万ドルから。

どうやら豪州勢は、キャンパーがデザイナーズ・ラウンジと本格派エクスペディション車を同時に成立させられることを証明しに来たらしい。サミット・ヴァンズの「バンブー・ベースキャンプ」がまさにその一台だ。ベースは — ホイールベース170インチの2025年型メルセデス・ベンツ・スプリンターAWD。内側はほぼ全面が竹。外側は — とっくに舗装が途切れた先まで進むために必要なものが、ひととおりそろう。

遠征仕様の性格は一目で分かる。オフロードタイヤ、調整式ファルコン・ダンパーを組み合わせた強化版バン・コンパスStage 2.3サスペンション、補強された後部、車両総重量は4,100kgから4,430kgへ引き上げ。屋根には — 大型ラック、4メートルのフィアンマ製オーニング、LEDライトバー、スターリンク・ミニのアンテナ、ドメティック製エアコン、マックスエア製ファン、そして200Wのソーラーパネル4枚。

Bamboo Basecamp
サミット・ヴァンズ・オーストラリア スクリーンショット

本物の遠征に慣れたビルダーであることを物語るディテールは、いたるところにある。後部には — ウェルドビート製ラダーと一体化したスペアタイヤホルダー。前には — ロームビルト製バンパーに、堅牢なリカバリーポイントを二つ。サイドステップ、ミッション4×4の外部テーブル、給水と電源の取り出しもそろう。純正の樹脂パーツ、サイドシル、フロントバンパー、フェンダーアーチの拡張部はトラック・ベッドライナー風の保護コーティングで覆われていて — トレイル上の石や枝にいちいちボディが怯えないようになっている。

「バンブー・ベースキャンプ」という名前はマーケティング上の偶然ではない。室内は — 竹の家具、LEDストリップを仕込んだ竹ルーバー天井、明るい色の織り込みフロア、ウォリック社のアウトドアファブリックを張った灰色の壁。黒の金物と白のカウンタートップがコントラストを生み、運転席と居住スペースを隔てる仕切りのないオープンプランが、空間を見るからに軽く感じさせる。

Bamboo Basecamp
サミット・ヴァンズ・オーストラリア スクリーンショット

引き戸の奥には — ミラー付きドアのウェットバス。中にはハンドシャワーと、袋を熱で密閉するクレザーナ製トイレ。壁にはL-Trackが走り、濡れた装備をそのまま掛けられる。下部のダクトはシャワーブースを乾燥室に変えてしまう。キッチンは映え狙いのコーヒー写真のためではなく、ロードでの本気の生活のために設計されている。深いステンレスシンク、ポータブルIHクッキングヒーター、折りたたみテーブル、引き出し式コーヒーステーション、収納と引き出し。

その向かいには、175リットルのセットフォード製冷蔵庫、小型冷凍庫、電子レンジ、棚、引き出し、衣類収納を抱えた背の高いブロックがそびえ立つ。ベッドは高い位置に取り付けられていて — これが設計上の決定打だ。その下には巨大なガレージが隠れている。

強化されたスライド式プラットフォームには、フルサイズのeバイクが2台収まる。アクセスは車外からも車内からも可能だ。高い位置のベッドのせいで小さなはしごの世話にはなる — その代わり、このサイズのキャンパーが普段は捨ててしまう空間が、まるごと手元に残る。

電源系も同じレベルにある。820Ahのバッテリーバンク、3,000Wのインバーター充電器、ソーラーパネル、外部電源、発電機からの充電に加え、走行中はエンジンからDC-DC充電。給水系は90リットルの清水タンク、45リットルのグレータンク、屋外シャワーで構成される。空気と水の加熱はディーゼル燃料式のディーゼルヒート DH9ハイドロニックシステムが担当する。

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サミット・ヴァンズ・オーストラリア スクリーンショット

このバージョンの価格は車両込みで16万ドルから。たしかに高い。それでも、プロジェクトが平気で6桁ドルに突き抜けていくスプリンターAWDのエクスペディション・ビルド市場を見渡せば、この数字はもうそこまで狂気には見えない。

バンブー・ベースキャンプは、SNS映えするピカピカのキャンパーになるつもりはない。狙いはもっとシンプルで、もっと正直だ — 遠くまで行き、自転車を連れて行き、自前のエネルギーで生活し、道の上の一日を妥協として数えないこと。