スバルは全てをEVに賭けない — そして工場は二度と元には戻らない

スバルは全てをEVに賭けない — そして工場は二度と元には戻らない
© A. Krivonosov
Pavel Pavlov
著者: Pavel Pavlov

日本の自動車メーカーが生産戦略を書き換える。矢島が先陣を切り、インディアナが続き、EV工場の大泉もハイブリッドからスタート。

スバルが昨日まで考えられなかった方向転換に踏み切った。日本のメーカーは工場を組み直し、エンジン車、ハイブリッド、電気自動車を大規模な改修なしに同じラインで生産できるようにする。発想はシンプルかつ大胆だ。市場のムラ気と貿易戦争に対し、ライバルが瞬きする間もなく反応してみせる。

なぜ今なのか。市場が予測不能になったからだ。スバルが世界売上の70 %以上を稼ぐアメリカで、EV需要はバラ色の予測をはるかに下回った。さらに引き上げられた輸入関税が、すでに約2,270億円 — およそ12億ユーロ — を利益から削り取っている。この空気のなかで一つの技術に全てを賭けるのは、まさに自殺行為だ。

大崎篤社長の言葉は容赦ない。単一の動力源に縛られることはスバルにとって「最大のリスク」になる、と。だからこそ建設中の大泉工場 — もともとスバル初の完全自社開発EVと結びつけられていた拠点 — でさえ、まずはハイブリッドとエンジン車から立ち上げる。電動化の野心は死んでいない。ただ、もう急いでいないだけだ。

新しいルールを最初に背負うのは、東京の北にある矢島工場だ。8月から、ひとつのラインに三つの世界が同居する。電動のスバル・トレイルシーカーとトヨタbZ4Xツーリング、ハイブリッドのフォレスター、そしてガソリン版の同じフォレスター。次に来るのはインディアナだ。スバルは柔軟な生産モデルを米国工場にも展開するつもりでいる。

2030年までに会社は生産工程を半減させ、およそ2,000億円 — 約10.8億ユーロ — を節約することを目指している。買い手へのメッセージは明快だ。急な方針転換は減り、馴染みのエンジンへの突然の別れは減り、市場がまだ完全EV化に踏み切れていない場所では選択肢が増える。

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