ネブラスカ州オマハで開催される「Supercar Saturday」が、VQ V6エンジンを搭載する日産およびインフィニティ車の参加を禁止すると発表した。対象となるのは日産の350Zと370Z、そしてインフィニティのG25、G35、G37、Q40、Q50、Q60だ。

この決定は、エンジンの性能そのものではなく、過去のイベントでの苦情や事故に基づいている。主催者によれば、違反行為の記録や事故の動画が拡散したため、参加者の安全を確保するために厳しい措置を取らざるを得なかったという。

VQ V6は1994年から生産されている日産の代表的なエンジンで、ワードの10ベストエンジンにも何度も選ばれている。Nismo 370Zでは最大350馬力を発揮するバージョンもあるが、ネブラスカのイベントではエンジン自体ではなく、一部のオーナーの行動が問題視された。

主催者は、この禁止措置が少なくとも2026年シーズンまでは続く暫定処置だと強調した。今後は警察も配置され、危険な運転や過激な行為を防ぐ方針だ。

自動車メーカーがターボ付き4気筒エンジンへの移行を進める中、V6へのこだわりはブランドの差別化要因になり得る。しかし、ネブラスカの事例が示すように、エンジンのカルト的人気が地元のイベントで必ずしも受け入れられるとは限らない。

この出来事は、モデルの評判やオーナーの行動が、公式な市場を超えてブランドイメージに影響を与え得ることを物語っている。伝説的なエンジンであっても、イベント主催者がリスク要因と判断すれば制限を受ける可能性がある。日産にとって販売への打撃ではないが、米国の自動車文化がより規制されつつある現状を浮き彫りにしている。