Autocarが、特に長い生産期間を誇るクルマをまとめている。安全性能やデザイン、電装系の進化に合わせて数年ごとにモデルチェンジが行われる現代にあって、これらのクルマは異例な存在と言える。流行に左右されず、シンプルなエンジニアリング、手頃な価格、そして確かな信頼性で長きにわたり愛されてきたのだ。
最長記録はフォルクスワーゲン・ビートル。1938年から2003年までの65年間、15カ国で累計2100万台以上が生産された。それに続くのがフォルクスワーゲン・タイプ2、通称バスまたはコンビ。1949年から2013年まで生産され、販売台数は1000万台を超える。モーガン4/4も約64年にわたって生産されたが、まったく異なる魅力を持つ。この小さな英国製ロードスターは、実用性よりも、まるで別の時代から来たかのようなノスタルジックな雰囲気で、長年にわたって販売された。
リストの多くを占めるのは、過酷な環境向けのシンプルで頑丈なクルマたちだ。ラーダ・ニーヴァは1977年の発売以来、48年にわたり生産が続いている。トヨタ ランドクルーザー70は1984年から、プジョー405は一部の市場で今も作り続けられている。これらの強みは、快適装備や最新のディスプレイではなく、修理のしやすさ、オフロード性能、そしてシンプルなメカニズムにある。そのため、華やかなインテリアで隣人を驚かせるよりも、実用的にA地点からB地点へ移動することが重視される地域で高く評価されている。
街乗り向けの小型車にも長寿モデルがいる。ミニは41年、シトロエン2CVは42年、ルノー4は33年にわたって生産された。パワーではなく、燃費の良さとシンプルさで大衆車になったのだ。ユーザーにとっては、低いランニングコスト、最小限の装備、そして整備に怖気づかないパワートレインという、稀有な組み合わせが魅力だった。
こうしたリストを見ると、車の寿命は単なる数字ではないことがわかる。古いモデルが新しいモデルよりも長く生き残るのは、故障する個所が極めて少ないからにほかならない。