日本は、テスラが何年も足踏みを続け、その間にトヨタとホンダがハイブリッドを国民的な「信仰」にまで仕立て上げた市場だ。そんな日本でテスラジャパンが宣言する。東京は、世界でもモデル3を最もお得に買える場所のひとつになった、と。価格そのものは下がっていない。変わったのは別のもの——国と都の補助金の新しい組み合わせだ。首都圏の住民にとっては、その恩恵が最大237万円に達することもある。
日本でのモデル3 RWDのベース価格は5,313万円——失礼、5,313,000円、つまり約3万2900ドルである。東京都民向けの標準的な支援を適用すると、実質的な負担は3,343,000円、およそ2万700ドルにまで下がる。さらに購入者が太陽光パネルと充電または双方向エネルギー交換設備を備えていれば、補助金の合計は237万円にまで膨らむ。最終価格は2,943,000円。およそ1万8200ドルだ。
これでもまだ底ではない。江東区の住民であれば、国のCEV制度、東京都の支援、そして区独自の10万円の補助を積み重ねることで、モデル3は2,843,000円——およそ1万7600ドル——にまで下がる。このクラスの電気セダンとしては、もはやしっかり装備された都市型ハッチバックの価格帯であって、高級輸入車の領域ではない。
ただし落とし穴がある。安く買えるのは条件を満たした者だけ、しかも各制度の予算が残っている間だけだ。東京のZEV補助金は2026年7月1日以降に登録された車両が対象で、地方自治体の支給は自治体ごとに異なる。つまり、同じテスラでも隣接する区によって実勢価格が数十万円単位で変わりうる。
これが日本市場で何を変えるのか。トヨタとホンダのハイブリッドとの比較が、突然「当たり前」ではなくなった。モデル3はもはや高価な「エコ」な選択肢ではない。自宅で充電できる人にとっては、金銭的にきわめて筋の通った買い物だ。クルマ自体が安くなったわけではない——安くなったのは、電気自動車への入り口だ。そして、それこそが日本の購入者の従来の選び方の論理に最も強烈な一撃を与える。