穏やかな走行なら420 km。だが高速道路ではわずか323 kmだった。独立系EVテスターのBjørn Nylandは、前輪駆動のKia EV5 Long Rangeをノルウェーの道で12~14度の気温下でテストした。公式なWLTP航続距離530 kmとの差は、多くのオーナーが想像するよりも大きいものだった。
高速走行では状況が一変した。時速120 kmを維持すると、電費は249 Wh/km、つまり24.9 kWh/100 kmまで悪化した—穏やかな走行時と比べてほぼ40%増しだ。バッテリー残量が2.5%を示した時点で、走行距離は323 kmに達していた。これは完全な航続距離とは言えない。バッテリーにはまだわずかな余力が残っていたからだ。だが傾向はすでに明らかだった。
気温の低さだけが原因ではない。Kia EV5は車高が高く角張ったボディを持つため、速度が上がるほど空気抵抗がドライバーに不利に働く。とはいえ、この結果は公式スペックと矛盾するものではない。WLTPは平均速度が低い複合サイクルで測定されるのに対し、Nylandのテストはまさに長時間の高速巡航を再現したものであり、EV5オーナーが最も差を実感する走行シーンにほかならない。
欧州仕様のEV5は400ボルトアーキテクチャ上に81.4 kWhのバッテリーを搭載する。Kiaは10%から80%までの充電を30 分で完了できるとうたう。ノルウェー自動車連盟NAFが独自に検証したところ、同じ30 分という結果が出て、公称150 kWに対しピーク出力153 kWを記録した。記録的な数字ではないが、メーカーの約束は守られた形だ。
全長約4.6 mのEV5は、後部に566 リットル、さらに前部に44 リットルの追加スペースを備える。ファミリーユースでの実用性は最大の強みであり続ける。ただし高速道路では、カタログ値530 kmから連想するよりも頻繁に充電の休憩を計画する必要がありそうだ。