アトランティスがキャンパーをあえて重くするとは、誰も予想していなかった。しかし実際に起きたのはまさにそれだ — 新型アトランティス・カーボン4x4は、公道仕様のカーボン695より600 kg重くなった。イタリアの同社は前輪駆動のフィアット・デュカトを捨て、四輪駆動のメルセデス・ベンツ・スプリンターへ乗り換え、カーボンモノコックを軽量化のためのトリックから、より重い遠征車両を支える骨格へと変貌させた。
カーボン4x4の全長は6750 mm、全幅は2150 mm — カーボン695より全長で200 mm短く、全幅で130 mm狭い。数字だけ見れば小さな差だが、狭い未舗装路や山道のヘアピンカーブでは体感できる違いになる。ホイールベース3660 mmのスプリンター・シャーシには、190馬力の2.0リッター・ターボディーゼル、9速AT「9G-Tronic」、そして切り替え式四輪駆動が組み合わされる。車両総重量は4100 kgまで拡大 — カーボン695の3500 kgとはまったく異なる重量級だ。
アトランティスは既存のボディに四輪駆動を追加しただけではない。この新モデルのために、継ぎ目のない居住キャプセルを一から開発した。構造はカーボン繊維と独立気泡PVCフォームを重ねたもので、メーカーは高い剛性と断熱性能を謳い、モノコックには10年保証を付ける。ただし車両重量と積載可能重量はまだ公表されておらず、カーボン素材が実際にどれだけの重量メリットをもたらすのかは現時点で判断できない。
増えた積載余力は駆動系だけのものではない。キャンパーには180リットルの清水タンク、リチウムバッテリー、ソーラーパネル、大容量インバーター、ディーゼル・電気式暖房、IHクッキングヒーターが搭載される。ガス機器は一切採用しない。室内レイアウトは横向きダブルベッドと、後部セパレートベッドの2種類から選べる。
だが4.1トンという車重は、デュカトベースの3.5トン級アトランティスにはなかった制約を生む。イタリアの規則では、3500 kgを超える車両にはC1免許が必要となる。EUの新指令により、一部のキャンピングカーは4250 kgまでであれば講習や技能確認を経てB免許のまま運転できる余地があるものの — これは各国が実際に制度を導入するかどうかに左右され、現時点では通常免許でカーボン4x4を自動的に運転できるわけではない。
価格、車両重量、納車時期はまだ明らかになっていないが、アトランティスはすでに予約受付を開始している。一般公開は2026年8月28日から9月6日までデュッセルドルフで開催されるキャラバンサロンで行われる予定だ。そこで2つの重要な疑問 — 4.1トンの車体に実際どれだけの積載余力が残るのか、そして公道仕様のカーボンからメルセデスベースの4x4へ乗り換える費用はいくらになるのか — がようやく明らかになるはずだ。