マクラーレン720Sは既に750Sへとバトンを渡したが、この個体はまだ忘れられるわけにはいかない。日本のリバティウォーク製ワイドボディキット、ガルフカラーを彷彿とさせるペイント、そして鍛造ローグ・ホイールを装着し、英国のエンジニアリングと日本のチューニング、レーシングの美学を融合させている。
ボディワークは、リバティウォークによるフェンダーの拡大、サイドスカート、新設計のフロントバンパー、ボンネット、巨大なリアディフューザー、そして大型リアウイングで構成される。ガルフをイメージしたカラーリングは、あの象徴的な青とオレンジを基調としつつ、ルーフとピラー部分は光沢ブラックで仕上げられている。

ホイールはローグRFT35で、フロントが20×9インチ、リアが20×13インチ。メーカーによれば、1本あたりの価格は1500ドル(約10万6000円)から。ホワイトのグロス仕上げにオレンジのホイールナットが、ガルフのテーマにうまく調和している。
メカニカル面はノーマルのままだ。リバティウォークは通常、スタイリングに特化し、パワーは手を加えない。そのため720Sは、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、710ps、770Nmを発生する。ノーマルでも0-100km/h加速2.9秒、最高速度341km/hを達成。ちなみに新型750Sは740ps、800Nmだが、最高速度は332km/hとやや低い。
中古市場では、標準の720Sは年式や状態、走行距離にもよるが、約19万ドルから30万ドル超の幅がある。この個体がもし売りに出されれば、そのレンジの上限を超えるだろう。単なるマクラーレンを買うのではなく、24時間レースのスターティンググリッドにそのまま並べられるような一台を手に入れることになるのだから。