ルノーがカングーに与えた、簡単には買えない特別な一色

ルノーがカングーに与えた、簡単には買えない特別な一色
Renault Japan
ドミトリー・ヤキン

特別色ブルー ドラジェ、ブラックバンパー、エクステンデッドグリップ、そして全150台。日本の「カルト」カングーが再来。ただし今回はお金があっても鍵は手に入らない。

ルノーがまた、ありふれたバンを憧れの一台へと変えてくる — しかも今回、ハンドルを握れるのは幸運な人だけだ。日本市場向けに用意されるのは、限定車カングー クルールとグランカングー クルール。だが、誰にでも手が届くわけではない。販売は抽選方式だ。詳細は7月に明かされる予定だが、肝心な点はすでに分かっている — どちらも希少なボディカラー、ブルー ドラジェをまとう。

この名前は偶然ではない。色の着想はフランスの伝統菓子ドラジェ — 幸せを願って贈られる、あの小さな菓子から得ている。そしてカングーにとって、これはお決まりの一手だ。ルノーは長年、実用的なバンを気分をまとう車へと変えてきた。ドアや容量やタイヤだけでなく、街ですぐに読み取れる個性こそが大切なのだ。

カングー クルールには、観音開きのバックドア、ブラックバンパー、エクステンデッドグリップ、そして16インチのオールシーズンタイヤが与えられる。見た目は「働くクルマ」そのもの — だが、これは狙った演出だ。こうした一台は街の外でこそ頼もしい。ふつうの前輪駆動が濡れた路面や砂利、雪でグリップを失いがちな場所でも、余裕を見せる。

グランカングー クルールは、文字どおりさらに先へ行く。全長が伸び、ホイールベースも延長され、すでに3列独立シートの7人乗りだ。シートはスライド、折りたたみ、そして完全な取り外しまでこなす。さらに観音開きのバックドア、ブラックバンパー、エクステンデッドグリップ、16インチのオールシーズンタイヤ、ルーフレールが加わる。そして生産台数は巧みに振り分けられた — エンジンのタイプごとに。

ふつうのカングー クルールは、1.3リッターのターボガソリンと7速デュアルクラッチEDCで登場する — つくられるのはわずか30台。さらに50台はマニュアル好きへ。1.5リッターのターボディーゼルと6速MTだ。グランカングー クルールは一択に絞られる — 1.3リッターのターボガソリンと7EDC — こちらは70台になる。

合計すると、クルールシリーズ全体で150台。日本にとってはおなじみの形だ。大量投入ではなく、少数限定。カングーを家族用や商用としてだけでなく、個性を持つ一つの存在として求める人のための一群である。

カングーは長らく、実用性とフランスらしい魅力という、まれな組み合わせで支持を集めてきた。ブルー ドラジェ版は、まさにその一点を突く。同じ実用的なボディ — だが、その色は、駐車場のどの隣人よりもこのバンを目立たせ、生き生きと見せる。

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