シュコダは、少し前ならほとんど考えられなかった一手を検討している。ブランドを支える重要な2モデルが、将来的には事実上1台へ集約される可能性が出てきたのだ。ブランドトップのKlaus Zellmerは、現在オクタビアと、その上位に位置するスペルブが担う領域を、1つの新型車でカバーできるか検討していると認めた。ただし、フラッグシップの終焉を語るのはまだ早い。最終決定は下されていない。
しかも驚くべきことに、シュコダ自身の業績が悪いわけではない。2026年上半期の世界販売は9.1%増の555,700台となり、売上高営業利益率は8.5%に達した。背景にあるのは、もっと大きな動きだ。フォルクスワーゲン・グループ全体が戦略を変えようとしている。2035年までにモデル数をおよそ半分に減らし、残る車種の生産規模を拡大してコストを下げる考えである。そうなれば、長年親しまれた名前さえ聖域ではない。
Zellmerは、整理の対象になり得る場所も示唆した。セダンやステーションワゴンの需要はもう伸びておらず、将来のグループ共通アーキテクチャーならスペルブ級の大きさまで対応できる。そこで核心の疑問が浮かぶ。シュコダに2つの別々のモデルファミリーは本当に必要なのか。それともオクタビアとスペルブの顧客を1台にまとめられるのか。ヒントはすでにある。全長4850 mmのコンセプト、ビジョンOは、サイズ的に現行オクタビアとスペルブのちょうど中間に位置する。
実現すれば、シュコダにとって大きな転換点になる。現代のオクタビアは1996年から生産され、30年間で約790万台が作られた。スペルブは2001年にラインアップへ復帰し、現代世代の累計は160万台を超える。今のところ、両モデルとも現役だ。しかし、それぞれに別の後継車が用意されるのかという問いは、正式に開かれた状態になった。その答え次第で、シュコダの長年の車種ヒエラルキーは大きく変わるかもしれない。