誰も予想しなかった。長年、完全電動化の未来を掲げてきたアウディが、1001馬力のV8ハイブリッドモンスター「ヌヴォラーリ」をグッドウッドの丘に送り込んだ。市販直前のプロトタイプは、ル・マン24時間レース9度優勝の伝説的ドライバー、トム・クリステンセンのドライブで、全長1.86kmの有名なヒルクライムコースを駆け上がった。フェスティバルはイギリスで2026年7月9日から12日まで開催されている。
ボンネットの下には1001馬力を誇る高性能ハイブリッドパワートレインが搭載される。単なる宣伝文句の数字ではない。アウディの予備データによれば、0-100km/h加速はわずか2.6秒、0-200km/hは6.8秒、最高速度は350km/hを超えるという。量産が始まれば、ヌヴォラーリはブランド史上最も速く、最もパワフルな市販車になる見込みだ。大胆な宣言だが、数字がそれを裏付けている。
このスーパーカーにはquattroフルタイム四輪駆動、アクティブエアロダイナミクス、カーボンファイバー製ボディパネル、そしてモータースポーツ直系のエネルギーマネジメント技術が投入されている。生産台数は世界限定499台に厳しく制限される。欧州での受注開始は2026年第4四半期、初納車は2027年上半期を予定。価格はまだ公表されていない。
プログラムの歴史的パートを担ったのは、1930年代の記録挑戦車をアーカイブ写真と資料から忠実に再現した「アウトウニオン・ルッカ」だ。1935年、オリジナル車両はフライングマイルで平均320.267km/hを記録し、別区間では326.975km/hに到達した。グッドウッドでは、その記録からおよそ1世紀を経て、レプリカが初めて動く姿を公衆の前で披露した。
これに先立ち、アウディジャパンは新型クロスオーバーをベースにした一点物のQ5アートカーを公開していた。