スズキが軽自動車市場で静かな革命を準備している。といっても記録ではなく、計算に賭けている。新型「e SKY」は2026年秋に日本で正式デビューし、量産前プロトタイプはすでに1回の充電で310kmを記録した。これほど小さな電EVとしては、十分に計すべき数字だ。
プロトタイプ発表会に参加した記者によると、e SKYは26kWhのLFPバッテリを搭載する。公表された交流電力消費率は97Wh/kmで、実はこれが今回の話の核心とも言える数字だ。、1kmあたりの消費電力が少ないほど、控えめなバッテリでも遠くまで走れる。普通充電は最大6kW、急速充電は最大50kWに対応し、後者では80%までの充電が約25分で完了する。とはいえ、現時点ではあくまでプロトタイプ値であり、正式な認定仕様ではない。
量産モデルで310kmが维持されれば、スズキは日本の軽電EVの中で最高クラスの数値を手に入れることになる。だが強力なライバルを上回る必要がある。ホンダN-ONE eは現在WLTCで295kmを公式発表しており、日産サクラと三菱eK X EVは180kmに留まる。
ここに本当の仕掛けがある。スズキはe SKYを特に速くしたり高価にしたりしようとはしていない。他であれば出力が担う役割を、ここでは効率が担っている。「Easy to Switch」というコンセプトは、いつものアルトやワゴンRからの乗り換えをできるだけシンプルにすることを目指す。開発陣は加速の性格をあえて高めないでフラットに仕上げた。スピードで驚かせようとする意図はなく、アルトオーナーが違いに気付かないことだけを目指した。
公式ティーザーではすでに急速充電、外部電源としての利用可能性、そして秋の発売開始が確認されている。価格はまだ公表されていない。すべては価格が語るだろう。e SKYがごく普通の軽自動車購入層にとって、ガソリン車の本当の代替となれるのか、それとも高価な電気の実験に終わるのか。
なお、スズキジムニーが82,500円のTEIN EnduraPro PLUSショックアブソーバーを導入したことが以前報じられている。