https://tarantas.news/ja/posts/id2312-riauindoutan-rizhi-menoli-shi-tojin-hou-fu-kepanerukaradian-re-shi-made-kurashitsukuka-shi-qing-toxian-xing-kitsutonoxuan-bifang
リアウインドウ曇り止めの歴史と今:後付けパネルから電熱式まで、クラシックカー事情と現行キットの選び方
リアウインドウの曇り止めの進化:後付け透明パネルから電熱デフロスターへ
リアウインドウ曇り止めの歴史と今:後付けパネルから電熱式まで、クラシックカー事情と現行キットの選び方
1960年代の後付け透明パネルから、現代の電熱式リアウインドウデフロスターまでの進化を解説。クラシックカーでの評価や劣化の注意点、89〜359ドルの汎用キットの選び方も紹介。取り付けの苦労や効果のばらつき、ガラス埋め込み加熱ワイヤー方式との違い、現実的な選択肢も具体的に解説します。購入前の注意点も網羅。
2025-11-16T16:06:48+03:00
2025-11-16T16:06:48+03:00
2025-11-16T16:06:48+03:00
現代のクルマなら、スイッチひとつでリアウインドウの曇りが消える。だが、昔はそう簡単ではなかった。1960年代、ドイツの技術者ハインツ・クーネルトが導電性フィラメントによる加熱を最初に提案したものの、1970年代の終わりまでこの装備がないモデルは少なくなかった。そこで登場したのが、段ボール筒に入れて売られていた透明の曇り止めパネル。ガラスの内側に貼り付けて使う後付け品だ。仕様上は、結露を防ぎ、湿ったり寒い天候でも視界を確保するという触れ込み。ところが実際の評価はまちまちだ。モーリス・マイナーのフォーラムでは、効果は乏しく、取り付けは苦労の連続だったと振り返るユーザーがいる。一方で、フィルムが次第に色あせ、縁から反り返り、やがて剥がれ落ちたという指摘も目立つ。それでも、クラシックカーの愛好家の中には、旅先で助かったと肯定的に語る人もいる。とはいえ、今も残る個体の年季を思えば、過度な期待は難しい。粘着層もプラスチックも、すでに劣化が進んでいるからだ。技術の進歩に伴い、このアクセサリーは姿を消し、補助的な電熱式ガラスヒーターやガラス一体の加熱セクションに取って代わられた。いま、工場装着のデフロスターがないクルマなら、89〜359ドルの汎用キットが手に入る。仕組みは、現行のガラスに埋め込まれた加熱ワイヤーと同じだ。多くのオーナーにとっては、こちらのほうが手早くて現実的な解だろう。
リアウインドウ,デフロスター,曇り止め,後付け,電熱式,加熱ワイヤー,透明パネル,クラシックカー,汎用キット,取り付け,劣化,曇り対策,モーリス・マイナー,自動車アクセサリー,歴史
2025
news
リアウインドウの曇り止めの進化:後付け透明パネルから電熱デフロスターへ
A. Krivonosov
David Carter, Editor
16:06 16-11-2025
1960年代の後付け透明パネルから、現代の電熱式リアウインドウデフロスターまでの進化を解説。クラシックカーでの評価や劣化の注意点、89〜359ドルの汎用キットの選び方も紹介。取り付けの苦労や効果のばらつき、ガラス埋め込み加熱ワイヤー方式との違い、現実的な選択肢も具体的に解説します。購入前の注意点も網羅。
現代のクルマなら、スイッチひとつでリアウインドウの曇りが消える。だが、昔はそう簡単ではなかった。1960年代、ドイツの技術者ハインツ・クーネルトが導電性フィラメントによる加熱を最初に提案したものの、1970年代の終わりまでこの装備がないモデルは少なくなかった。そこで登場したのが、段ボール筒に入れて売られていた透明の曇り止めパネル。ガラスの内側に貼り付けて使う後付け品だ。
仕様上は、結露を防ぎ、湿ったり寒い天候でも視界を確保するという触れ込み。ところが実際の評価はまちまちだ。モーリス・マイナーのフォーラムでは、効果は乏しく、取り付けは苦労の連続だったと振り返るユーザーがいる。一方で、フィルムが次第に色あせ、縁から反り返り、やがて剥がれ落ちたという指摘も目立つ。
それでも、クラシックカーの愛好家の中には、旅先で助かったと肯定的に語る人もいる。とはいえ、今も残る個体の年季を思えば、過度な期待は難しい。粘着層もプラスチックも、すでに劣化が進んでいるからだ。
技術の進歩に伴い、このアクセサリーは姿を消し、補助的な電熱式ガラスヒーターやガラス一体の加熱セクションに取って代わられた。いま、工場装着のデフロスターがないクルマなら、89〜359ドルの汎用キットが手に入る。仕組みは、現行のガラスに埋め込まれた加熱ワイヤーと同じだ。多くのオーナーにとっては、こちらのほうが手早くて現実的な解だろう。