フォードはたった今、最も安いマーベリックを魅力的にしていたもの—つまり「選べること」を、買い手から奪い取った。2027年モデルイヤー向けのディーラー向け注文ガイドによれば、ベースグレードのXLはもう2.0リッターEcoBoostでは注文できなくなる。残るのはハイブリッドのみ。例外はない。ハイブリッドXLの価格自体は据え置きで、輸送費別で28,145ドルのままだ。
本当にターボエンジンが欲しい人にとって、この変更はもっと重くのしかかる。2026年モデルでは、前輪駆動のEcoBoost付きXLが27,145ドルから始まる。新ラインナップでは、ターボエンジン搭載の最も安いマーベリックは四輪駆動のXLT、価格は30,745ドルとなる。実に3,600ドル、13パーセントの上昇だ。表向きはマーベリック全体の値上がりはわずかに見える。だが実際には、ガソリンエンジンへのアクセスそのものがかなり高くつくようになった。
ガソリン専用のXLがなくなったことで、現行の27,145ドルからラインナップ全体の最低価格が1,000ドル上がる。一方でハイブリッド版の価格は1セントも動かない。フォードはすでにXL、XLT、Lariatでハイブリッドを標準化しており、四輪駆動も引き続き選択できる。
同時に、EcoBoostはLariatからも姿を消す。2027年、2.0リッターターボが生き残るのはXLT AWD、オンロード志向のLobo、オフロード志向のTremorだけだ。そしてここからが本当に奇妙な展開になる—まさにこの2つの特別仕様グレードが、目に見えて値下げされるのだ。Lobo Standardは35,930ドルから32,155ドルへ、Lobo Highは41,425ドルから37,155ドルへ、Tremorは40,645ドルから37,155ドルへとそれぞれ下がる。
最大の値下げ幅は4,270ドルに達する。フォードはこの再編の理由をまだ説明していない—この沈黙自体が疑問を呼んでいる。結果として生まれたのは、なんとも奇妙な構図だ。最も安いマーベリックを求める買い手は事実上ハイブリッドへと誘導され、従来型のEcoBoostを維持したい買い手はXLT AWDにグレードを上げるか、特別仕様グレードのいずれかを選ぶしかない。
エントリーグレードに関しては、維持費の観点からもこの判断は理にかなっている。現行の前輪駆動ハイブリッドの公称燃費は100kmあたり5.6リットルだ。しかし2027年の本当の転換点は、あくまで価格設定にある。安価なターボ搭載のXLは、単純にもう存在しない。それだけの話だ。